イタリア人とはわりと早く国際離婚できることが判明
イタリア人との国際離婚に関して、耳よりな情報を1つ。
結婚前の事前情報では(ただの検索ですが)とても時間がかかるということだったんです。
「イタリアの離婚は世界でも一番面倒」
「イタリアの離婚は裁判所を通すから何年もかかっていた。最近やっと1年くらいになってきた」
などなど。
具体的にどれくらいかかるのかははっきり書かれたものはなかったのですが、実体験をベースに申し上げますと、1年とか何年とかかからない。
1カ月くらいで離婚手続きされた模様です。
何年もかかったら面倒だな〜とビビってたんですが、イタリア大使館に書類を提出してから、パレルモのお役所で手続きが終わるまで、1カ月くらいだったと思うとEXが申しておりました。
イタリアの結婚は、とにかく離婚が時間がかかり大変で、何年もかかってしまうため、離婚申請中に次のパートナーと交際が始まって、さあ結婚したいと思っても離婚できていないから結婚できなくてキー!みたいなことがあるそうですね。財産分与などが絡むと本当に大変らしいです。
だからイタリア人同士でも結婚はせずに事実婚というカップルも結構いるとか!?
でもすべて日本で手続きをすれば問題なさげ(もちろん個々の事情に左右されます)。
結婚、離婚いずれも相手国の手続き方法が違うかもしれませんが、イタリアの場合を以下で振り返ります。
日本で「結婚」の手続きをする場合の流れ
覚えている限りですが
- 日本人は戸籍謄本を入手する(イタリア大使館提出用。450円!)
- イタリア人は母国に自分の「独身証明書」を発行してもらう(イタリア大使館で)
- 日本の役所に日本の婚姻届を提出する(←これは普通。ここで日本の結婚成立。)
- 役所に「婚姻届受理証明書」をもらう(当日発行は無理なので、後日受け取るか郵送可能。郵送の場合はだいたい1週間以内に到着)
- 外務省に「アポスティーユ」をもらいにいく。(イタリア大使館に戸籍謄本と婚姻届受理証明書を提出するのですが、「アポスティーユ」はこれらが正式な書類であることを証明するためのものです。提出した戸籍謄本と婚姻届受理証明書は戻ってきます。ただしアポスティーユは即日発行されないので、翌日とりにいくか、受け取り証明付きのレターパックで送ってもらいます)
- 婚姻届受理証明書、戸籍謄本、アポスティーユをイタリア語に翻訳した書類を作成する
- 婚姻届受理証明書、戸籍謄本、独身証明書、アポスティーユ、翻訳した書類をイタリア大使館に提出(自分のパスポートまたは身分証明書必須。相手が不在の場合は相手のパスポートのコピーも忘れずに!)
- イタリア大使館→パートナーの出身地のお役所に書類が渡り、手続きされる(たぶん)
- イタリアで結婚成立
ぶっちゃけ、このときはいつイタリアでの婚姻が成立したのかは不明でした。大使館で受理された日と考えてもよさそうなことは言われたかな?
アポスティーユのためのレターパックは、あらかじめ持参しておくのが望ましいですが、もっていかなくても外務省の、通りを挟んだ前あたりに郵便局があるので、そちらで購入できます。レターパックはコンビニでも扱っているので、途中で買っていくといいですね。
※住民票も必要だったような気がしてきました。マイナンバーがあればコンビニの端末からたしか250円でプリントできます。窓口では50円高くなったと記憶。
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日本で「離婚」の手続きをする場合の流れ
基本的には結婚のときと同じで、書類が離婚届になる感じです。
- 日本の役所に離婚届を提出する(←これは普通。ここで日本の離婚は成立)
- 「離婚届受理証明書」を発行してもらう(私は郵送してもらいました)
- 離婚後の戸籍謄本を入手する
- 外務省に「アポスティーユ」をもらいにいく(離婚届受理証明書と戸籍謄本用なので、これらを一緒に提出します)
- 離婚届受理証明書、戸籍謄本、アポスティーユをイタリア語に翻訳してもらう
- 他にイタリアの離婚に必要な書類が1通あった模様(イタリア語だったので私には分からず。書類はEXが記入していました。離婚に際してお互いが望む条件を書くものだったと推測)
- イタリア大使館に、離婚届受理証明書、戸籍謄本、アポスティーユ、訳した書類、イタリアの書類を提出(受理されてもここで終わったわけではない)
- イタリア大使館→元パートナーの出身地のお役所に書類が渡り、手続きされる(たぶん)
- イタリアでも離婚成立
ご覧の通り、日本で離婚してからが長い道のりとなります。メンタルがゴリゴリに削られているときの作業になるので結構ヘビーですね。
でも日本人としてはとりあえず日本で離婚してしまえばいいので、その先は心身を十分いたわってからでいいと思いました(特別急ぐ事情がない限り)。
日本の法律上の離婚は、できればがんばって早く終わらせたほうがいいと思いました。なぜなら世帯主(日本人)のところに、2人分の住民税や健康保険料などの請求が来るからです(うちはそうだった)。
だらだらしていると払わなくてはいけないし、その折半だのなんだのって、関係性によってはまた面倒な連絡が発生すると思うので、少しでも負担額を減らすためにも早いほうがいいかなと思います。
大使館に書類を出せばあとは待つだけのフェーズに入ります。終わったらEXのところに連絡されるようにしておりました。パレルモから連絡もらっても、私はイタリア語がわからないためです。
提出書類のイタリア語翻訳について
実は、私は結婚時にこれを忘れてしまったんですが、本当は必要でした!
あのときは日本語が担当な大使館スタッフが、日本語にローマ字で読みを振ったり、EXにイタリア語で備考を書かせたりしてOKしてくれた記憶。何度も大使館に行くの大変ですしね。
本当は婚姻、離婚両方で書類の翻訳が必要です。
翻訳業者はイタリア大使館が紹介リストを送ってくれます。
水曜日以外はお昼の12時30分に閉まってしまう(!)イタリア大使館ですが、日本語でメールは送れます。
私のときは一人日本語が堪能な女性の大使館員が日本語で返事をくださり、対応可能な翻訳者の名前と連絡先が書かれたリストを添付してくれました。
翻訳は有料で、翻訳者によって価格が違います。金額は書かれていないので、個別に相談して決めることになりますが、6千円〜1万円と言ったところでしょうか。私は「おまいが探して決めれ!」とEXに言いましたので、彼が探した方にメールし、レターパックで書類一式を一旦送りました。
数日後にもとの書類と翻訳した書類の両方が返送されてきます。当然ですが、送料はすべてこちらもちです。私はあちこち行って大変なので、「労力は提供するがマネーはおまいが払いたまえ」とEXに申しておりましたよ。
離婚するのに国際的に連携しなくてはいけないので、大変ですね!(-_-)
あらゆる面で離婚の苦労を経験しましたよ!
手続きがより面倒な分エネルギーが必要ですし、メンタルも弱っている分、離婚するほうが大変に本当でした。
駐日イタリア大使館について
イタリア大使館は、基本的に水曜日以外はお昼の12時30分で閉まってしまいますのでご注意ください。行くときはパスポートなどの身分証明書を忘れずに。
結婚のときはイタリア語が堪能なEXがいたので(当たり前)よかったんですけど、離婚の手続きで私が行ったときの守衛さんは、日本語が分からないようでした。アポはあるのか?的なことを英語で聞かれたので、「Divorce(離婚)!Divorce(離婚)!」といったのはいい思い出です(-_-)
でも発音がよくなかったみたいで、全然通じず。カバンから書類を出して見せたら「Oh」といって手で行け行けと(笑)
大使館のなかではスマートフォンは使えません。身体チェックの前に、スマートフォンはロッカーに預けます。
スタッフ全員が日本語を理解するわけでもないようです。ここでも書類を見せたら、メールで担当してくれたと思われる女性がでてきて対応してくれました。
イタリア大使館のお庭(日本庭園)はとても美しいので必見です。
貴重な経験をさせていただきました。
結婚からすべて日本での手続きがおすすめかも
他と比べたことはないですが、結婚から全部日本で手続きしたほうが絶対いいですね。もちろん日本に住むならそうなると思いますが。
日本のお役所は仕事が早いですから、結婚も、離婚も(条件がなければ)、手続きが早いです。婚姻届や離婚届を提出して、書類に不備がなければOK。
特に離婚に関して条件がなければ、離婚届を提出してその日のうちに終了してしまいます。日本で離婚が成立すればまた結婚できます。
相手国での手続きが終わらなければ、同じ国の別の人と結婚はできないですが、たとえば今度は日本人と結婚できちゃう。外国人でも国が違えばOKかな? そこは試せなかったので知りませんが(苦笑)
そして最大のポイントは、イタリアでの書類手続きが最後に来てることでしょうね。ボトルネックがないから早い(笑)
それでさらにうちの場合は財産がどうとか、親権がどうといった話は一切なかったので、その状態でだいたい1カ月で手続き完了だったみたいです。
日本人ばかりやることが多いし、書類の発行手数料などもかかりますが、仕方ありません・・・・・・orz
この経験がどなたかのお役に立ちますように。
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