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【配偶者ビザ】23歳年の差国際結婚で「配偶者ビザ」を申請した中年フリーランス女の体験メモ

麻鈴
これは、配偶者ビザ(結婚ビザ、マリッジビザ)の取得を考えている人にむけて、私の経験をお伝えしている記事です♪

国際結婚したら「配偶者ビザ」をもらえるわけではない!

誰にでも、他の人にはない珍しい体験というのもがあると思いますが、私にも1つあることを思い出したので、誰かの役に立てばと思い、覚えているうちにメモしておくことにしました。

それは国際結婚をして、配偶者ビザ(Marriage visa)を申請した体験です。2019年頃の経験になります。

配偶者ビザって、国際結婚したら申請すれば簡単にとれると思っている方もいるようですが、とんでもないのです。

結婚自体は婚姻届の「申請」でできますが、ビザはがっつり審査があります。なぜなら日本国は外国人なら誰でも住まわせたいわけではないのです。配偶者ビザを取得すれば、どんな仕事にも労働時間に制限なく就ける。だから偽装結婚が後を絶たない。

私が聞いたレベルの噂ではありますが、申請される配偶者ビザの8割は偽装といわれているとか・・・・・・。

そのため審査はとても厳しいのです。

それにトライした経験はなかなか貴重だなと思ったので、ハンデがあるけどこれから配偶者ビザを申請したいと思っている方々に少しでもお役に立てればと思う次第です。

日本語教師をしていたら、国際結婚に至ることも少なくないんじゃないですかね?

どう考えても配偶者ビザは出ない申請案件だった

という配偶者ビザの背景を前提に、私の場合、

  • 年の差23歳(男性が年下)
  • 交際期間 わずか数ヶ月
  • 日本人側(私)がフリーランスで収入が超不安定
  • 外国人側が留学生だった
  • 結婚式をしてない
  • 実家大反対
  • どちらの親にもあえてなかった
  • 私は相手の国に行ったことがない

という状況でして。なにこれウケるwwwww

年齢差、経済状況、交際期間などなど、どこからみても「それはどう考えてもダメだろ。入管が偽装結婚だと判断してNGだろ」という案件でございました。

日本人側が男性でそれなりの企業にお勤めの場合、えっらい年下のアジア人女性を・・・なんて場合はどうかわかりませんが、日本人側が50歳のフリーランスの女で、となるとヤバい。そもそも日本においても底辺組みたいなポジションですからね(苦笑)

行政書士をネットで検索して探した

これはもう絶対自力は無理! と分かっておりましたので、最初から行政書士さんにお願いしました。

散々探した結果、ネット上に情報を豊富に公開されていて、信頼感と金額のバランスが合っていた行政書士のSさんにお願いすることに。

実際に相談した当初は「そうですね・・・。可能性としては20%以下ですね」と言われてしまいました。

ただ、幸運にも「可能性はゼロではないので、やってみましょう」と引き受けてくださいまして、挑戦することができたのです。

かなり無謀な条件だったと思うのですが、Sさん的にこれが取れたら「こんなハードな条件でも取得できました!」とPR材料になるので、挑戦し甲斐があったのかもしれません。

苦難を乗り越え、ビザ発行の確率が20%からほぼ100%に

書いておこうと思ったのは、Sさんのアドバイスもあり、当初予想されていた20%以下という確率を覆し、ほぼ100%へと引き上げることができたからです。

書類上はもう「これを見る限りビザを出さない理由がない」という出来だったのです。

が、私の努力とは裏腹に、誰かさんの選択した行動が原因で、結果的に申請は却下。ビザは取得できませんでした。

まあ最終的に離婚もしてるんで、それはいいんですけどね。

私としては苦悩に苦悩を重ねた準備の中で、私が努力した部分がちゃんと入管に伝わった=努力は報われていた ことだけわかればOKです(笑)

日本人側に求められるものがほとんど

準備する書類は行政書士さん側に言われたものに記入して提出していたので、それがそのまま入管に提出する資料だったのかはわかりませんが

  • パスポート
  • 戸籍謄本
  • 所得を証明するもの
  • 貯蓄額がわかるもの
  • お互いの家族構成、連絡先
  • 出会いから結婚までの経緯がわかる資料
  • 付き合っているときや結婚に関する写真

などを準備した記憶があります。外国人側はパスポートくらいでしたかね。

うちの場合は世帯収入としてどれくらい確保できますという証明も必要だったので、彼が採用予定となっていた会社の内定通知書も作成してもらい、推薦状みたいなものも作ってもらった記憶があります。

作成する書類はすべて日本語なのですが、基本的なものは行政書士さんが作ってくれたはず。

なお、このほかにビザの申請費用が確か4000円、その他に行政書士さんに払う費用があります。お願いしたSさんの場合、1回却下されたら2回目はそのまま無料で対応してくださるというものでした。

日本人側は経済的な安心感を証明する必要あり

外国人側に仕事がなくても、日本は国として面倒みる必要がないというのが前提になります。つまりそれなりに所得があることを証明しなくてはいけません。

会社勤めの方なら、年収400万円くらいあればわりとセーフらしいという話を聞きました。

私の場合フリーランスで波があるので、まずここでひっかかりました。

いくら稼いだかではなく、経費を差し引いたあとの課税対象となる「所得」が十分にあることが大事。なので自分の「所得」の証明書に加えて、さらに前述の通り外国人側の所得がどれくらいになるかも証明し、合算して「世帯として日本国に絶対迷惑かけない予定でーす! 」というレベルの書類を用意しました。

「所得」の目安としては最低でも280万円以上はあったほうがいいと言われた記憶があります。

ここはちょっと賭けみたいなところがありましたが、Sさんの経験から他の条件と照らして「これなら大丈夫」というものはあったみたいです。

行政書士さんの経験ってほんと大事ですね。

ちなみに、二人で日本人側の実家暮らしだから家賃かからないから安心っていうのはないそうです。むしろ自立できてないって思われることもあるらしいです。とにかくお金は十分に確保されております!というのを見せる。

このとき見せ金として一時的にどこからか大金を振り込ませたらどうか、なんて考えちゃいますが、そんなことはお見通しだそうです。

入管もいろんな偽装結婚と戦ってますからね。

恋愛結婚であることを証明する書類をA4で厚さ6mm分作成

自分でやらなくてはいけないもので一番苦労したのは、出会いから結婚までの流れをすべて書いて行く書類でした。

一応A4の用紙を渡されて、そこにいつどこでどんなシチュエーションで出会って、どういう経緯で交際することになりーーというのを書いてくださいといわれました。同時に写真も何枚か提出するのが一般的らしいです。

でも自分の場合、あまりに期間が短かったので、徹底的に証明していく必要があり、A41〜2枚じゃとても無理でした。しかも手書きなんて無理(笑)

そこで、覚えている限り「全部」、Wordでストーリーを書いていきました。その間に写真をたっぷり埋め込んでいきました。

最終的に6〜7mmくらいの厚さになるくらい細かく細かく書いていったのですが、これが功を奏したようです。

ここがしっかり書けないとかなりの確率で落とされるようです。こればっかりは行政書士さんも代行できませんからね。

写真は超大事!ハマってたセルフィーが役立った!

写真は

  • 二人がデートしている写真
  • 結婚式をあげたことを証明できる写真
  • 相手の国に行って、親に会ってる写真
  • 両家がお互いを認めていることがわかるような、一緒の写真
  • お互いの両親との関係が良好であることがわかる写真
  • お互いの友達と仲良くしていて、二人が公認であることがわかる写真

などがあるといいようです。

私の場合、お互いの家にはいけてないので、あちらのお父さんとSkypeで話しているところの引きの写真と画面のスクリーンショットや、結婚に触れた内容が書かれた年賀状のスキャンデータなんかも駆使しました。

両方の家族が反対していて結婚式も挙げてない、みたいなことは超あるあるケースだそうです。

そんなときは、お母さん一人でもいいので味方になってもらって、一緒に写真が撮れると少しはいいようです。うちの場合、最終的に母がここで協力してくれました。

そして、武器になったのが折に触れて撮っていたセルフィー!

「あなた写真撮り過ぎじゃない?」などと嫌みを言われたこともあったんですが、出会ったその日から、会うたびに写真を撮り、セルフィーしていたので、いつどこにいってどうだったかというのがスマホのギャラリーを見れば分かるレベルでした(笑)

素材さえあれば、あとはドキュメント化するだけですからね。

このとき、モノともせず膨大な写真の入った臨場感あふれるドキュメントを作成・編集できたのは、自分がライターだったからかもしれません。

Sさんにも「さすがですね。私がこれまで見た中で一番すごいです!」と本気で感心されましたから(笑)

メッセージのやりとりもスクショで残しておこう

偽造を疑われることもあるので、効力としてどれくらいあるかはわかりませんが、ラブラブな時代にやりとりしたメッセージなんかもスクショで保存しておくといいと思います。

タイムスタンプもしっかり分かる形にしておくと、文章、写真、やりとりの合わせ技で行動を証明できるはずです。

私の場合、彼がお父さんに私のことをメッセージで紹介したらこんなことを言ってきた、みたいなやりとりがありました。それをスクショで保存しておいたことで、ちゃんと相手の家族にも自分の存在が交際相手として伝わっていることを証明する手段になりました。

何が役立つかわからないものです。

SNSも活用。証明できる素材は多ければ多いほどいい

「写真はあまり好きじゃないから撮らない」「SNSは嫌いだから見せない」「友達には紹介してない」みたいな状態だと、条件によっては交際の証明がかなり難しくなってしまいます。

世代にもよるかもしれませんが、今はスマートフォンがあって、SNSで生活ダダ漏れ時代なので、そこにお互いの影がないというのは疑問視されやすいと思います。

なので、交際がオープンになっていることを証明する手段として、SNSの活用も「できるなら」とお勧めされました。

SNSのライムラインはいじれないので、にわかで作ったアカウントよりは、ずっと使っているアカウントに公開していくことで、いつどこに誰といったかというのも証明しやすくなりますね。

Instagramはアップした写真を入れ換えることはできないので、活用したSNSの1つです。

あと、私の場合交際1ヶ月目で作成したブログの記事が一夜でバズってしまったのですが、それもまた交際を証明する1つの証拠になりました。

今思えばかなり戦略的に動けていたな♪ と思います(笑)

1回却下されても諦めずに相談しよう

実は1回、申請を却下されました。

そのときはSさんだけが入管に理由を聞きに行ってくれたのですが、家族との関係の証明が弱いので疑われたらしいです。

そこでSさんと相談して、なんとか母に味方になってもらうことに。

母に上京してもらって一緒に食事をし、記念に撮った写真も一連の文書に追加したところ、2回目の書類は完璧になったようです。

行政書士さんがいると、結果に対して経験を踏まえたアドバイスがもらえるので助かりました。

ここまでご覧いただいた方ならお気づきかと思いますが、この苦難を乗り越えるためにひたすら悩み、動いていたのはわたくしでありました。

ハードルが高ければ高いほど、日本人側の負担は大きいと思いますので、本気でビザを取りに行きたいなら信頼できる行政書士さんにお願いすることをお勧めします。

費用ケチっても、却下されたあとどうしていいか素人にはわかりませんから。それで駆け込んでくるケースも多いそうです。

よほど条件が揃ってるケース以外は、頼んだほうがクリアできる確率は高くなります。タイミングによっては相手の在留期限が切れて、出国しなくてはいけなくなるなんてこともありますからね。

二度と配偶者ビザにはトライしないと思うけどw

まあとにかく大変でした。

それなりの企業にお勤めで、収入も安定した会社員ならいざ知らず。よくまあやったもんだと思います。

配偶者ビザは愛の証とか便利なビザに思えるかもしれませんが、外国人側は離婚したらビザも失います(=在留資格を失います)。だから、夫婦関係は冷え切ってるけど、ビザのために我慢してるというケースも見たことがあります。配偶者ビザは同居がマストなので、籍だけ残して別居とかできないんですよね。そういう方は、永住ビザ取れるまで我慢するらしいです。

私は相変わらずフリーランスなので、ハンデありまくりなところは変わってません。だから次に外国人とパートナーシップを結ぶ機会があったら、就労ビザもっていて自分で更新できる人か、定住ビザのある人いいなと思ってます。

就労ビザの場合、そのビザの許可する範囲でしか仕事ができないという制限があるので、就職先は変えられてもジョブチェンジはできません。でも離婚のとき在留資格を失う不安はないですから! だから頑張って在留して、やがて定住か永住目指して欲しいですね(^^)

というわけで、取りあえず思い出せるところまで書いてみました。

また何か思い出したら書き足して行く予定です。

悩める純粋なカップルのお役に立てれば幸いです。

余談ですが、私は相手が留学生だったことで「日本語教師」という仕事を知り、注目することになり、結果的に離婚したあと自分が日本語教師の認定資格を取得してしまいました。不思議なものです。

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永豊麻鈴(ながとよまりん) ビジネスネーム作成士(姓名鑑定士)、カタカムナ使命診断士、フリーランス日本語教師(420H養成講座修了、日本語教育能力検定試験合格、文化庁委託初任研修修了)/フリーライター(著書複数)/睡眠改善インストラクター

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