睡眠改善インストラクターのすずまり(@suzumari)です。
そもそも「睡眠」というテーマにおいて、生活習慣が一定で、ちゃんと眠れている人は興味を持たないものです。
なぜならきちんと寝ていることで、心身の健康が維持されるため、問題意識を抱える必要がないからですね。
中には理由など思い当たらないのに、睡眠に問題を抱えるケースも多いと思いますが、もともとライフスタイルの改善に着手していない、もしくは仕事柄理想的な生活習慣は望めない方が、特に睡眠改善の情報を求めているのではないかと思います。
睡眠改善のための3つのアプローチ
睡眠改善といえば、3つのアプローチがあるなと思いました。
1つは前述の生活習慣の改善です。もっとも大事な点ですが、本人の努力が大事。しかし住環境や職業によっては難しい。
2つめは、私がとても興味を持っているスリープテック、つまりテクノロジーの力で睡眠改善できないか、睡眠に影響を及ぼせないかというのがあります。
スムーズな目覚めを促すライト、音楽、香りを発生させるデバイス、環境音をマスキングするBOSEのイヤープラグ、いびきを止めようとする枕やガジェットなど、ほとんどは外部からのアプローチによるものですね。
最近ではPEGASI 2.0のように光を使ってメラトニンの分泌をコントロールしようというアイウェア、睡眠の質を上げるために脳波に働きかけるヘッドギアなんかもでていて、とても面白いジャンルです。
そして3つめ。体内からアプローチしようという方法もあります。サプリメントです。
睡眠といえば、コラーゲンの3分の1を構成しているというアミノ酸の「グリシン」が有名です。製品としてば味の素の「グリナ」をご存じの方も多いかもしれません。
味の素(株)が、“グリシン”のすみやかに深睡眠をもたらす用途において特許を保有! 味の素(株)は100年以上にわたるアミノ酸研究や、さまざまな睡眠の臨床研究を通して、睡眠アミノ酸〝グリシン〟を摂取することで、すみやかに深睡眠(徐波睡眠ともいわれる)をもたらす効果を発見し、特許(特許第4913410号)を保有しています。
https://ajinomoto-direct.shop/supplement/ff/glyna/
ヒト試験などを実施し、科学的なエビデンスを得ています。 「グリナ」の効果や安全性は、外部専門家を交えたヒト試験や、最先端の生理学研究などを通じて、しっかりとした科学的なエビデンスを得ています。発売後の現在でも、成分に関する研究を続けており、さらなる品質の向上に役立てています。
飲んで寝るだけ。頭に何かつけたりしなくていいわけで、とても楽です。エビデンスがあるというのも安心要素につながります。人によってはそれだけで効果が得やすいかもしれません。
私は成長ホルモンの分泌にアプローチしたい!
で、ここからが問題。私もグリシンを2週間ほど続けて飲んでみたことがあるんですが、ハッとするような改善を実感できなかったという過去があります(苦笑) 明らかに寝るの遅すぎだろう! そんな生活してたら何してもダメじゃん? うん。自分でもよくわかる・・・・・・という。
深い睡眠がしっかり出ることはとても大切です。そのノンレム睡眠で脳は休息できますし、特に最初の深い睡眠で大量の成長ホルモンが分泌されることが分かっているので、体の組織のメンテナンスにも重要。
でも前半に多いノンレム睡眠と深い睡眠さえあればいいというわけではありません。
睡眠の後半ではレム睡眠が増えて、記憶の整理・定着、メンタルの調整なども行われるので、結局トータルでしっかり眠れることが、心身のためには重要。(睡眠時間が短い=後半の処理が削られる!→記憶や心の問題に)
話を戻しまして。
自分の場合、純粋に「すみやかに深睡眠をもたらす」だけでは足りない問題がありそうだなと思いました。その間の処理に、もっと役立つものを補給してはどうか、と考えました。
特に成長ホルモンの分泌にアプローチできて、体のメンテナンスに活用できる成分も補充できたらよくないかしら? と。人体はたんぱく質の塊なので、アミノ酸とかいいよね? と考えました。
「アルギニン」が成長ホルモンの分泌を促す
そのとき、ふと目に止まったのが、ジムに行くとき飲んでいる「アミノバイタル」です。
疲れや持久力にアプローチしようというこのサプリメントには、ビタミン類のほかに必須アミノ酸BCAA、グルタミン、アルギニンが含まれています。
必須アミノ酸とは、体にはとても大事だけれど体内では作れないので、食事などで補う必要があるアミノ酸のこと。
現在ではトリプトファン、リシン、メチオニン、フェニルアラニン、トレオニン、バリン、ロイシン、イソロイシン、ヒスチジンの9種が必須アミノ酸といわれています。
BCAAとはバリン、ロイシン、イソロイシンのこと。筋肉のたんぱく質に多く含まれるアミノ酸で、これを補うことで、運動中に筋たんぱく質の分解を防ぐ役割があるのだそうです。「アミノバイタル」は運動前中後に飲むサプリメントなので納得ですね。
グルタミンとアルギニンは筋肉づくりにいいとされているそうなんですが、実はこの「アルギニン」が成長ホルモンの分泌に関わっているという報告があるのです。
成長ホルモンの分泌を促進
http://cp.glico.jp/powerpro/amino-acid/entry12/
アルギニンは成長ホルモンの分泌を促す働きがあります。脳下垂体から分泌される成長ホルモンは病気にかかりにくい体を作ったり、傷の治りをスムーズにしたりする効果が期待されています。 また成長ホルモンには食欲を抑える働きがあると考えられ、食欲抑制剤にもアルギニンが加えられています。さらに脂肪の代謝を促して筋肉を強化する効果も期待でき、引き締まったプロポーション作りの役に立ちます。
アミノ酸の中には成長ホルモン分泌促進効果を有するものが知られています。例えば、アミノ酸の1種であるアルギニンやオルニチンはヒトを対象にした試験で、血中成長ホルモン濃度が増加したことが報告されています。
http://cp.glico.jp/powerpro/amino-acid/entry105/
そこで「どうせ疲れてるし、飲んでから寝よう」と思ったわけです。
「アミノバイタル」を飲んだら深い眠りに変化が!?
あくまでも主観に過ぎませんが、不規則で睡眠時間は短いものの、飲まなかったときよりスッキリ目が覚めてしまいました。
起き上がるのが面倒だったのに、起きる気力も補充されたような気がしました。
グリシンだけ飲んでいたときより、体の負担が減っているような感じがしています。
客観的なデータはないものかとFitbit Versaでトラッキングした私の睡眠データを見たところ、深い睡眠がガッツリでてました。
睡眠時間そのものは短めで、眠気など体の負担がないわけではありません。
ただ、いつもよりも動けるだけの質が確保されたような気がしています。
私の体の中でどんなことが起きたのか、目視できないのでなんともいえませんが、このアミノ酸の効果は無視できない! と思っています。
アミノ酸を飲んだからといって睡眠時間が短くていいというわけではありません。
一意的な救済措置にしかならないので、どこかでちゃんと睡眠負債は返済しないといけません。
しかし、もしかしたら、手軽に買えるスポーツ用のアミノ酸は、多忙すぎて睡眠時間が十分確保できないという方を少し楽にしてくれるのではないかと思ったりもしています。
医療関係者ではないのでなんともいえませんけれど、クエン酸も入ってるし少しは疲れがとれるかな、くらいの感覚で飲んでみてもいいかもしれませんね。
グリシンが深い眠りにいざなうアミノ酸で、アルギニンとオルニチンが成長ホルモンの分泌にいいなら、これら全部入りがあったら楽だな思ったんですが。
あとはメラトニンのためのトリプトファンがあると最高ですね。
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