この記事の見どころ
朗報です!
私がフリーランスの日本語教師として、対面で履歴書作成をサポートしたネパール人大学生A君が、うれしいことに採用となりました!
おめでとうございます‼️
あまりに時間が無く、実は対面でサポートしたのはたった1回だけ。
しかもわずか1時間での履歴書文言作成!
その経験を綴っています。
また、こういうギリギリ窮地のときどんな気持ちでいればいいか、朗報を引き寄せる心の在り方についても考察しています。
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ビジネス日本語を学びたい。敬語が話せるようになりたいと言っていたが
今回ご紹介するA君は、渋谷にある某大学に通うネパール人の留学生です。
JLPTはN2を取得しており、クセはあるものの日常会話にはまったく支障が無いレベルで日本語会話ができます。
性格は穏やかで、頭もよさそうな好青年。
彼は有料での対面レッスンを望みました。
「これから就職活動をするから、ちゃんと敬語を勉強したいですね。ビジネス日本語を勉強したいですね。」
と言っていました。
大学生なのに有料の対面レッスンができるとは、かなりやる気があるなと思い、もう少し詳しく話を聞こうとヒアリングのためお茶をすることにしました。
一次面接まで残り5日。でも履歴書は真っ白!からのスタート
私の職場と彼の大学が近かったので、渋谷で会って聞いてみることに。
いろいろ質問をしていくうちに衝撃の事実が発覚!
ヒアリングで発覚した事実
- 実はまさに就活中だった。
- 5日後に履歴書要提出の一次面接があることが判明!
- しかし肝心の履歴書が1文字も書けてなかった(どうやって書くのか知らなかった)
- 履歴書の各項目で問われていることをまったく理解していなかった。
- 大学で何を専攻し、何を学んだか日本語で言語化できていなかった。
- 自己分析をしていないので、自己PRはまったくできず。
- 応募した会社のことをまったく調べておらず、どんな仕事に応募したのか理解していなかった(ハローワークに言われるがままに応募したらしい)
- 当然面接の準備はゼロ!
当の本人はにこにこしていて、緊張感ゼロ・・・。
私のお尻に点火してしまいました(⌒▽⌒;
「履歴書が無ければ何も始まらないですよ! 今あなたがやるのは履歴書作成と面接対策です!」
でも残り5日しかありません。
彼のバイトの予定もあるので、頻繁に顔を合わせるわけにもいきません。Zoomも難しそう。
というわけで1回の対面レッスンでやれるところまでやりましょうということで、次の予定を決めてわかれました。
外国人留学生が履歴書を作成するのは超大変!
日本語学校の先生ではないので、留学生の就職サポートなどしたことはありません。
本来なら、彼の通う大学のゼミなどでサポートしてくれるはずらしいのですが、彼のキャンパスライフのほとんどはコロナの影響でオンラインになってしまい、ゼミの先生とも密な連絡はとれていなかったそう。
一応大学の名前入りの履歴書をわたされており、ここにはこういうことを書く、といったメモもありました。本人はメモがあるから書けるだろうと思っていたようです。
しかし、
問題点
- 履歴書の各項目の質問の意図までは知らない。
- 少ない文字数で、適切な表現ができるまでは文章力が育っていない。
- 短い文章で語れるだけの専門の語彙がまだ足りない。
といった理由から、後回しになっていたのだと思います。
自分の過去を振り返っても、初めて履歴書を作成するときは相当緊張しました。
私が通った日本語教師養成講座でも、就職課が履歴書の添削を行うくらいですから、日本人にだって履歴書作成は難しいのです。
その履歴書作成を、外国人留学生がやるのはさらに大変なのは想像にやすいです。
ましてや採用に繋がる履歴書でなければいけません。
私は次のレッスンまでに、
- 今履歴書に求められているもの
- 最新の留学生の面接事情
- 応募先の会社の情報
を検索しまくって調べておきました。
ライターが留学生を徹底ヒアリング!キーワードを洗い出す
レッスンは一応日本語教師としてのレッスンでしたが、やっていたことはライターのインタビューみたいなものでした(笑)
私はフリーライターでインタビュー経験もありますし、雑誌のキャプションなど限られた文字数の中で説明するのは慣れています。
履歴書の項目に沿って、学部で学んだこと、ゼミでやったこと、専門の話、アルバイトはどうしているのか、バイトの中で経験したいろんなエピソードをどんどん質問していきました。
そこから重要なキーワードを絞り込み、それを使って日本語の文章作成です。
一応対面レッスンとしては1時間の約束なので、時間内に成果を出さなくてはいけません。
全部私が作成すると意味がないので、どういうことを書いたらいいのかを説明し、ある程度彼が文章を考えるよう仕向けました。
が
最終的には私の顔をにこにこしながら見つめ、私が我慢仕切れず「そうだ、〜〜〜と書こう!」というのを待っていましたが(-_-)
そんな視点からも部分的に作文してもらいました。
もっと時間があったら何度も書いてもらって添削するというのが本来のやり方だと思いますし、作文力も育つはずなんですが。
自分では、自己PR部分に彼の魅力を反映した文章が書けたのではないかと思っております。
面接の準備はできなかったので、想定される質問とその意図、自分の答えを書き込めるシートを作成して渡しておきました。
奇跡の大逆転!A君採用を勝ち取る!
A君はその後バイトが忙しかったり風邪?で寝込んだりしたらしく、連絡が途絶えました。
どうなったのかと思い出したところで、「来週、役員面接があります」という連絡がさらっと来ました。
通ったのか!
と驚きました。
なんでも履歴書を書くのが精一杯だったとのこと。
しかもパソコンがないということで手書きだったようです。
びっしり手書きで履歴書を書いてきたことに驚かれたといいます。
「手書きはダメだったんでしょうか?」
と心配したA君。
そして無事採用になりました。
「ほんとうに先生のおかげです」
と言ってもらえて感動しました。
5日前まで白紙だったのに大逆転!
日本語教師として、はじめて人生の分岐点に立っている人をサポートできた感じです。
採用は予定より少し多いらしいです。9月からアルバイトが始まるそうです。研修とやる気の推定も兼ねていると思われます。
と発破をかけております。
今回役に立ったサイト
今回の大逆転のために私が勉強させてもらったサイトは以下のマイナビさんでした。
履歴書の書き方
外国人留学生の面接対策
面接では何をみられているのか
→ マイナビ2023 外国人留学生 面接対策
意識していたスピリチュアルなアクション
私がこの件で意識していたことはただ1つ。
開運アクション
なんとかなるっしょ♪と思っていた
こんなにギリギリで履歴書もかけてなくて大丈夫なの!?
当日まで練習できるの?
ほんとうに大丈夫なの?
そうやってしまいがちな方もいるかもしれません。
でもこれってつまり「相手を信じていないこと」なんですね。
これやってる人めちゃくちゃ多いと思います。でも
知っておきたいポイント
心配していると伝えること ≠ 愛情表現
心配してやってるんだ!っていう人いますが、心配するという行為は、すなわち相手に「失敗するだろう」という念を送っていることに等しいんです。
まったく応援になっていません。
心配するくらいなら「なんとかなるでしょ」というエネルギーを送るほうがマシです。
または、まったく意識しないこと。
私は「まーよき展開が待ってるでしょ♪」と思って連絡がくるまで放置していました。
まとめ:ライター経験 × 日本語教師
何はともあれ無事採用通知がもらえて本当によかったです。
- 短時間で限られた文字数でも効果的な文章を作成する。
- ポイントを押さえた資料を作成する。
という点において、今回は自分のライター経験が200%役立ったと思います。
どうしても初級の学習者をイメージしがちなんですが、ある程度話せるようになった学習者さんの次のステージを後押しするのに、教師側の文章力・表現力も必要なのだとしたら、自分の経験が生きるので嬉しいです。
A君はビジネス日本語検定(BJT)を受けたいと考えているので、勤務先の状況によっては個別にまたレッスンすることになりそうです。
その時までに、今度は日本語教師としてのスキルアップを頑張りたいです。
さらに開運術も磨いて、ゆくゆくは
「まりこ先生に教えてもらうと、日本語が話せるようになるだけでなく、いいことがたくさん起きるんだよ!」
といってもらえる開運日本語教師を目指しております(笑)
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