梅酒の梅を長期放置するとどうなるのか？
はい。こんな感じになるんです。
大学生1年生の6月、初めての1人暮らし記念に、私は梅酒をつけたのでした。
実家では梅酒を作るのが当たり前で（母がですが）、子どもの頃から当たり前のような存在だった梅酒。1人暮らしになっても飲みたい！ と思って初めて自分で仕込んだんですね。
当然当時の写真なんかはありませんが、31年経った今ならあります。
2ヶ月後には美味しそうな梅酒ができていて、そこから何度も飲んで。
でもこのままではすぐになくなってしまう！ と我慢。
でも我慢できずにやっぱり飲んで。ぎりぎりになったところでやっと我慢(笑)
梅酒の梅を食べるのも好きだったんですが、なんとなくそのまま入れっぱなしで、あとで梅だけ食べたらいいやと思っているうちに放置することになり、気がつけば30年。
30年放置した梅は黒光りしていて、食べるとトロトロ
さすがにどうなっているのか、視覚だけでなく嗅覚と味覚でも確かめたくなって、昨年やっと取り出す決意をしたのです。
そっとそっと1つずつ取り出してみると、梅酒自体はほとんど残ってませんでしたね。
梅はそのままですぐペースト状になるレベルで柔らかく、黒酢のようになった梅酒は、ロックにして飲んでみたところ、ちょっと薬味が加わったような風味になっていました。
ポジティブにいうと高級感がアップしたような感じ？
平成元年につけたんでした。もう令和ですよ！
色がすごい
トングでそっとそっと取り出した梅たち
色ががががががが！ すごい！
チョコレート菓子みたいな？ ものすごく柔らかくなっていますが、食べられる味でした
梅はタッパに、残った梅酒は別の消毒済の瓶に移しました
助け出した梅酒。30年ものです
30年めの梅酒をロックで飲んでみました
ものすぐさ過ぎて偶然誕生した30年ものの梅酒。
梅を取り出すタイミングについては諸説あるようですが。私は、梅がしぼんだくらいのタイミングで取り出すべきだったなって思うんですね。
なぜなら梅がぷるぷるだったから。
せっかく30年も保存できたのに、梅にまた梅酒が戻ってしまって、飲める容量が圧倒的に減ってしまっていたから！ もったいなかった！
今度は梅の状態を見て、しぼみ始めたら半分くらい取り出して食べてしまおうかなって思います。
溶けかかった梅の実もまたおもしろかったんで、残していきたい気持ちはあります。
家族の年齢の梅酒を作るとおもしろそう
私の場合、大学生になった年＝1人暮らし開始 だったので、そこから30年というのは感慨深いモノがありました。
年代もののワインでは、自分と同い年、なんてものもあったりします。さすがに個人の家でワイン作りは難しいですが、梅酒なら簡単。
家族が増えたら梅酒を仕込んで、独り立ちするときにプレゼントする、なんてイキな計らいができると面白そうです。
これは誰の、いつのための梅酒！とラベルに書いておけば、手を付けずにン十年物の梅酒が作れるかもしれません。
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