これは地味ながらヒット商品になってる?と思うものを見つけたスリープテックライター/睡眠改善インストラクターのすずまりです。
それは帝人が運営する「ねむログ」で販売されている入眠サポートデバイス「2breathe(ツーブリーズ)」です。
これは、お腹に巻いたデバイスがユーザーの呼吸をトラッキング。そのデータをもとに、連携したスマートフォンの専用アプリが眠りやすくなる呼吸リズムをリアルタイムに生成して、サウンドとしてフィードバックしてくれるというもの。お腹に巻いて横になって音楽に耳を傾けて、リズムに合わせているだけで、自然にゆっくりした呼吸ができるようになり、リラックスして寝落ちするーーというわけです。
私がこの製品を知ったのは2016年の春。ITmediaヘルスケアの仕事で、製品のレビューおよび、2breatheを開発した、2breathe Technologyの創業者であるベンジャミン・ガビッシュ氏と、共同設立者で最高経営責任者のエレズ・ガビッシュ氏にインタビューさせていただきました。
快適な眠りをもたらすウェアラブルデバイス「2breathe」 その機能の秘密とは (1/2)
血圧を下げるつもりが寝落ちしたという報告が多く「!」と気づいて製品が誕生したというから面白いです。
もともと利用者の声から生まれてるというところがいいですね。
最初は地味な製品だなぁと思ったものです。みんなこれお腹に巻いてくれるのかな?と。同時に、睡眠の問題を具体的に解決しようという製品がついに登場した!と感動しました。それまではトラッキングがメインでしたから。
モニタリングされた呼吸をもとに、吐く息は2%長く、吸う息は1%長くなるように、リアルタイムにトーンが作られます。ベンジャミン氏によれば、生理学的に人は息を吸うときフルパワーになりますが、息を吐いているときに神経活動は低下するといいます。ゆっくり息を吐くことによって、神経活動を下げていくことができる、リラックス状態にできるわけです。
「なぜ眠れないか。それは眠りたいのに、昨日起こったこと、明日何が起こるだろうかということをどうしても考えてしまうから。人は十億くらいの考えが頭の中をかけめぐってしまうんです。それほどの考えが頭を駆け巡っていると、神経活動レベルも覚醒状態になってしまいます。これを下げるには、禅のように、過去も考えない、未来も考えない、つまり何も考えないこと。ただ、無にフォーカスするというのは非常に難しい。そこを簡単にできるようにしたのがテクノロジーです」(ベンジャミン氏)
これ、まさにスリープテックなわけです。見た目じゃないですね! ていうか、自分の記事を引用する日がくるとは思わなかったな(笑)
▲当時撮影したものですが、華々しいイメージはゼロ(笑)
帝人ではこのツーブリーズを使った睡眠支援サービスもスタートさせているといいます。
実績ありというお墨付きなんですね。2年前ではありますが、自分もお借りしてこれはいいかもと思って記事を書いた手前、嬉しいです。 法人による睡眠対策がどんどん進んでいるのも嬉しいですね。今後この手の導入報告記事が増えると思われます。
寝て健康になってくれ!といってる企業がブラックな働き方を進めるでしょうか? はてさて要チェックだ〜!
ホワイト企業の見分け方の1つに、睡眠改善プログラムの有無が加わる日も近い?!
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