今日は「睡眠改善インストラクター」のオンライン研修が行われました。
テーマは「認知機能と睡眠」、そして「COVID-19と睡眠」。
今回は特にCOVID-19と睡眠の関係に関する講義が多いに勉強になりました。
睡眠と免疫には深い関係があることはすでに健康意識が高い方ならご存知でしょう。
特に緊急事態宣言後のステイホームで通勤時間がなくなったことなどにより、ご自身の睡眠を見直しはじめた方もいらっしゃるのではないかと思います。そのせいで、某寝具メーカーなどはマットレスの売れ行きが好調だとか!? 寝具はまず手っ取り早く睡眠の質を改善できる手段なので、非常によろしいと思います。
さて、今回の講義で特に注目したのはワクチンの効果と睡眠の関係でした。
睡眠時間が新型コロナの「ワクチン効果」を左右している!?
過去、インフルエンザワクチンとB型肝炎ワクチンと睡眠の関係が研究され、ワクチンの効果と睡眠に関係があることが判明しているそうです。
インフルエンザワクチンについては、シカゴ大学とカリフォルニア大学で行われたそうです。
シカゴ大学では、通常睡眠時間が7.5〜8.5時間の健康被験者25名を対象に、睡眠時間を4時間まで抑制したグルーブとそうでないグループの2つに分けてインフルエンザワクチンを接種し、ウイルス抗体価を調べたところ、睡眠時間を制限したグループでは抗体価(IgG)が高くならず、免疫が構築しにくいことが報告されたとのことです。(Spiegel et al.2002)
カリフォルニア大学でも83人の健康被験者を対象に3種類のインフルエンザワクチンを接種し、ワクチン株によって違いがあるかどうか調べたところ、接種前夜の睡眠時間が短いと、接種1ヵ月および4ヶ月後の抗体産生が少ないことが確認されたそうです。(Prather et al. 2021)
B型肝炎ワクチンでも同様の報告があり、いずれの場合も睡眠効率や主観的な睡眠の質ではなく、「睡眠時間の確保」がワクチンの効果を左右していたようです。
ワクチンを接種する前後の睡眠時間が短いと、ワクチンの効果がでにくいらしい
これはCOVID-19にも当てはまるだろうと言われています。
自分はどうだったのか気になって、Fitbit Luxeでトラッキングしているデータを見たところ・・・反省!

ワクチン接種前後の自分の睡眠
前夜は張り切って早く寝た(つもり)で、自分なりにいい感じだったと思うんですが、当日の夜がよくなかったですね。2回目のときは十分気をつけたいと思います。
現在自分で自分の抗体価もチェックしているので、とても気になり始めました。
→ ファイザーワクチン1回目接種から「1週間目」の私の抗体はどうなっている?
ふだんから十分な睡眠を取れている人は、副反応が少ないという調査結果もあるようですから、これからワクチンを接種される方は2日前といわず、1週間前から十分な睡眠を取るよう意識してみましょう。
いずれにせよ、睡眠が免疫に与える影響は大きく、感染リスク、重症化リスク、ワクチン接種効果を左右します。
よく寝る、光を浴びる、運動するの3点を意識していきましょう。
ふだんなかなか寝付けないという方。原因はいろいろあると思いますが、真っ先にストレスが思い当たるなら瞑想をおすすめしています。
→ 【眠れない人必見】睡眠と「呼吸瞑想」は相性がいい!サプリメントもガジェットもいらない。寝たまま瞑想はスヤスヤ入眠におすすめ♪
COVID-19のワクチンと睡眠に関しての調査
なお、COVID-19のワクチンと睡眠に関しては、国立精神・神経医療研究センター病院で調査が始まっているようです。まだワクチンを接種したことがない方を対象に協力者を募集しているようですので、興味がある方はぜひチェックしてみてください。
→ ワクチンと睡眠の臨床研究にご協力ください(PDF)
腸内環境の見直しも忘れずに
免疫といえば、忘れてはいけない臓器があります。それは腸!
免疫系のほとんどをになっているのは実は腸だったりします。
今年の私はアロエベラジュースを飲んで飲んで飲みまくって腸内環境を整えたところ、毎年春になると見舞われていた水に触れると猛烈に痒くなる目頭の痒みがきれいさっぱりなくなり、すっかり忘れたまま夏を迎えておりました。
腸内環境を整えることは非常に大事だと身を以て実感しています。
今、おならやうんこが死ぬほど臭いという方は、笑っていられません!腸内環境かなり悪化してる可能性大です。
臭わないうんこがでるレベルまで整えることをおすすめします〜。