昨日6月29日、文化庁の日本語教師の資格に関する調査研究協力者会議(第7回)が行われたようです。
配布資料
資料1 | 地域における日本語教育の現状(1.5MB) |
資料2 | 類型「生活」の評価の流れ(案)(178KB) |
資料3 | 指定日本語教師養成機関について(案)(89KB) |
資料4 | 日本語教育実習の仕組み(案)(88KB) |
資料5 | 日本語教育の推進のための仕組みについて~日本語教師の資格及び日本語教育機関評価制度~(報告概要案)(4MB) |
参考資料1 | 日本語教師養成・研修実施機関に関する基礎データ(2.8MB) |
参考資料2 | 「日本語教育機関の告示基準」第1条第1項第13号二に規定する日本語教員の要件として適当と認められる研修について届出を受理された日本語教員養成研修実施機関・団体(6.4MB) |
はま先生のレビューもアップされていました。前回(6回目)はご覧になれなかったらしいですねw
今認定とった人達はどうなるの?! というところが個人的にとても気になる部分なわけですが、今回はそういう視点ではなく、公認日本語教師をとりまくであろう環境についてフォーカスされていたという感じかな。あとは「公認日本語教師」の一人目を作るとき、審査するのは誰なの公認日本語教師いないけど? とか、現状に照らして、実際合格率はどれくらいなの? 公認日本語教師ってどれくらい必要としているの? というところを読みとく感じですかね。
そして不満の中心はざっくりいうと、日本語学校に投げすぎ、そんなこといっても日本語学校苦しすぎ、ボランティアに頼り過ぎってところでしょうか。業界全体の印象として、まずボランティアありきで構成されてる気がしてしかたないのですよね。
実際、現状だとお金がもらえる生活のための「仕事」は別に確保して、ボランティアでも続けるしかないっていうのがベースにあるなっていうのは思います。

これを見ると、通常なら、常勤と非常勤の割合=学校の求人 だと思います。そもそも常勤は少ないのですよね。
わざわざ420時間もかけて、難しい検定試験に挑んで認定資格とるくらいなので、みんな向上心・勉強心はあるのに、とっても報われる状況じゃない、それが何十年もかけて作られてきた、ってところと、そこでわざわざ国家資格化しようというところにひずみがある気がするのですよね。日本語教育能力って国力に直結する技能だと思うんですけど。
ボランティアはすばらしいけれど、できるときにできる範囲でやるわけですよね。対価が発生しない分だけノルマや責任はないし、自らをさらに研鑽して質を向上せよと言われても困るわけで、そもそも質向上なら、国家資格化するんじゃなくて、しっかりお金出して、対価に見合う結果を出せ!っていうほうが早い気がしました(笑) 企業と同じですね。
ところで、今回の配付資料で「地域における日本語教育の現状」なんかは日本語教育能力検定試験にでそうな最新情報の集まりですね!
たとえばこちらとか。

国内の日本語学習者等の推移